スギ花粉の形状と性質
スギ花粉の大きさはおよそ30マイクロメートルから40マイクロメートルで、これは太陽虫よりも少し小さい程度である。形状は楕円形で先端が少し突出した紡績型で、イメージとしてはドラゴンクエストシリーズのスライムに近い。花粉の周囲は殻に包まれ、殻には微小な突起が見られる。
スギは風媒花であり、スギ花粉は風に乗って遠距離を飛散する。その飛距離は数十キロメートル以上、ときには300km以上も離れた場所から飛んでくる。花粉は一日の平均温度が10度くらいになると飛散を開始し、風や地形などによって空中花粉数が異なる。このため日本では春先になると天気予報などにおいて、スギ花粉の飛散量を予測する「スギ花粉情報」が報じられる。
歴史
一説にはエジプト文明の頃より存在が記述されていた花粉症であるが、近世まで日本には花粉症が存在しないと考えられており、1961年に荒木英斉が進駐軍の持ち込んだブタクサによる花粉症を発見したのが日本における花粉症報告の端緒とされている。その後、後に「花粉症の父」と称される齋藤洋三が1963年前後から目や鼻にアレルギー症状を示す患者が増加したことから、1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文を発表。これが公式なスギ花粉症の発表とされている。
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